Un-Finished Hair ✄
2021年5月7日
ナチュラルな髪の行きつくところ
髪型作りで大切にしていることは、ヘアスタイルがその人のモノになっていることです。
お客様の髪の毛はカツラではなく、根元から生えているその人の一部です。
伸びた髪をヘアスタイルに作っていくに当たって、「似合うように設計する」ことや、普段の暮らしの中で「扱える」(再現性がある)ことを先ず考えて、その一時だけで終わてしまわないスタイルに着地させるにはどうしたら良いのかをイメージして、お客様に提案しています。
キメ過ぎはダサい??
風が吹いたり、人が動けば髪の毛は動きます。
髪が動けばスタイルは崩れてしまいます。
そのためにヘアスプレーやワックスなどがあるのですが、極端な例えだと、昔のバンドマンのように固めてしまった髪は自然さを失っていて時代にそぐわないと思います。
そこで、いかにナチュラルでお洒落なヘアスタイルを作るか、作りこんだヘアスタイルでもナチュラルに見せるか、という発想が生まれるわけです。
未完の完。というカタチ。
綺麗にまとまり過ぎないヘアスタイル
綺麗に作りこまれたものを崩したヘアスタイル
フィニッシュさせないけど、それが良い感じの仕上がり…という髪型です。
ラフでカジュアルだけど、乱れた髪ではないという絶妙な感じがとてもお洒落だと思います。
カットでバランスの良い形を的確に切る、そして毛先まで艶のあるカラーをする、レイヤーや毛先のエフェクトカットでちょっとした毛の動きが活きるように作って、仕上でそれをラフに作る。
シャツの肩をドロップして着たり、腕をまくって気崩すような感覚ですね。
ヘアスタイルにもこなれ感が大切な時代になったと思います。
綺麗でまとまった髪型が似合う方もいますが、ちょっとラフに髪を気崩したヘアスタイルにする日があっても良いのではないでしょうか?