今を生きることの素晴らしさに気付かせてくれる映画 「STAND BY ME」と「アバウトタイム」
先日の皆既月食は見ることができましたか??
東京は薄曇りだったので、ぼんやりと見えている感じでしたね。
沖縄に移住した友人のSNSにはハッキリと綺麗に観測できた写真がUPされていました🌒
5/28 金曜日 金曜ロードショーで青春映画の金字塔「スタンドバイミー」が放送されます。
スティーブンキングの小説を基にしたの映画です。
映画は観たことなくても「When the night has come …♪」から始まるSTAND BY MEのテーマソングは聴き馴染みがあると思います。
期待過多で観ると大したことのない映画だと思われがちな作品かもしれない本作が、後世に残こる映画だと言われているのかを「今を生きる」という視点でちょっと解説させていただきます。
そして、同じように「今を生きる」という所ですごく素敵な作品があるので、その映画アバウトタイムと一緒に紹介させてください。
スタンドバイミーは短い作品です。
一時間半にも満たない映画で、大まかなあらすじが「子供たちが山の中に死体がある!という噂を聞きつけて、好奇心でそれを見つけに行く1泊2日の旅に出る」ただそれだけです。
映画にするには ”たったそれだけの話” なんですけど、実際に12歳の子供にとっては大冒険です。
そういう子供を通した目線で「あの頃」を思い出すのがスタンドバイミー🎬
若かったあの頃の「生」≒「青春」を際立たせるために描かれた設定にも計算がありました。
生きることの対義語は「死」です。
主人公のゴーディはお兄さんを事故で亡くしています。
ゴーディの親友のクリスは弁護士になった後にけんかの仲裁をしたことでナイフで刺されて亡くなります。(原作では大学生の頃に亡くなります)
眼鏡のテディは戦争から帰還してアル中になった父親のDVを受けています。(それでも父親を尊敬している)
太っちょのバーンはお兄さんから盗み聞きして死体の話をグループに持ち込みます。
青春時代 生き生きとしていた「あの頃」の対比するものとして、「死」やそれを連想するものを描いています。
旅に出る目的がお宝探しではないことや、親父の浮気や金の問題といったバックグラウンドになっていないことにも意味があるのです。
死体を見てどうするの?という疑問もありますが、多感な12歳の男の子にとっては野暮な質問です。
好奇心こそが原動力。
大人になるとそれぞれが別の人生を歩んでいきますが、「あの頃」に共有した体験と時間は時が経ってもずっとそばに居てくれる STAND BY ME なんですね。
現実でもクリス役だったリバーフェニックスが亡くなった事で、ちょっと前にこの作品が話題になりました。
何となく見ても普通に面白い作品ですが、自分たちにも友達と共に生きたあの頃があったと思うので、決してきれいな思い出ばかりでなくても、それが大事な意味を持っていることを感じさせてくれる作品なので、生きるということを感じながらぜひご覧いただければと思っています。
そして「今を生きる」という素晴らしさを教えてくれる映画でお勧めな作品を紹介します!
【アバウト・タイム】
副題にもありますが、愛おしい時間について 深く考えさせてくれる作品です🎬
ざっくりカテゴライズすると ”タイムリープ系” の映画
「時をかける少女」 や 「バタフライエフェクト」 などに近い設定のストーリーです。
主人公のイケてない青年ティムは、成人する時にお父さんから「念じると過去に意識をタイムスリップさせることができる家系(メンズ限定!)なんだよ」という衝撃的な話を聞きます。
ティムはファーストキスをし損なったイケてない過去をやり直したり、後悔していた過去を塗り替えて。イケてなかった人生を修正して行く所がストーリーの始まり。
ティムもティムの友達もけっこうダサい系男子の空気感が出ているのですが、そういう所も見ていくうちに良く思えてくるから不思議です。
普通なら、恋愛で失敗をやり直して憧れのヒロインと結ばれてハッピーエンド♪
普通なら、過去をやり直したら他の部分が悪くなって、すべてを綺麗に直すことが難しいと気づいてハッピーエンド◎
でも、この映画の見どころや展開はその予定調和はしっかりと超えています!
前半こそ恋愛青春がメインで進行していきますが。起承転結の「転」からは
人生の時間を「生きる」ということについて、もっと深い視野で考えるようになるのです💡
面白いと思った過去を何度も追体験出来る能力があり、過去を何度もやり直すことが出来てそれを経験した親子が辿り着く「今を生きる」ということの大切さ。
35歳以上の大人世代にとっても響くと思います。
暖かくて幸せな気持ちになれる映画ですので、自信をもってお勧めしたいです。
またふと思い出した時に映画の紹介もさせていただきます。
HAYASE