サロンワーク✂ お客様ヘア(36) 地毛を活かしたカラーリング⁈ 《地毛ナチュラルハイライト》
コロナが日本に上陸してから丸二年。
飲食店やエンタメ業界ほどではありませんが、美容室もそれなりに大きな打撃を受けました。
遠方からお越し頂いている方や、高齢のご家族と同居されている方などは、陽性者数が増加してくるとどうしても美容院に足を運び難くなりますよね。
そろそろ切りたい/染めたいけど、今はちょっと我慢かなぁ…と賞美期限が切れかかったヘアスタイルを気にしながらお過ごしの方、日本全国で何万人もいらっしゃるかと想像します。
年代別に髪を染めている方のデータを取っている研究機関は多くありますが、どこのデータでも同じような世代傾向が見られています。
ポーラ美容研究所 調べ
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/culture/survey/011.html
右端の「髪を染めている」かどうかのYes/No では、30代になると数字が下がります。
20代よりも白髪の悩み相談件数が激増するのに、染めている人の実数は下がるんですよね。
この要因の一つとして想像できるのが「自分に使える時間がない」≒「育児」が絡んでいると思います。
可処分時間が少ない忙しい世代は、ライフスタイルのシフトを余儀なくされて、止む無く美容院に行く頻度を下げることになってしまう。
一方で白髪の生え始めや、産後の抜け毛、髪質の変化などの悩みが徐々に増えてきます。
そういった方は当サロンの顧客様でも多くいらっしゃるのですが、一つの解決策として地毛を活かしたカラーリング方法があります💡
チラホラと出てきた白髪は、真っ黒な地毛の中にあるとスイミーの逆状態でとても目立ちます🐟
色と黒だとコントラストが強いので。
そこで、黒い地毛の中に「自然な明るさの毛」を混ぜ込むことで
黒・茶・白 と中間の毛が作られて目立ち難くさせることが可能です。
女子高に一人男子生徒が入り込んだらもの凄く目立つと思いますが、1クラスだけ共学にしたら…その男子の目立ち方はマイルドになりそうですよね。
#実際は目立つかも
#異論は認めます
#実際にそういう学校がありました
こちらのお客様はコントラストを効かせたハイライトを地毛にブレンドしました。
ブリーチ剤を使用するようなハイライトなのですが、地毛を残してカラーリングしたので、時間が経過しても不自然な色にはなっていません。
※この写真の時はパーマをかけました。
ハイライトを入れたのは7か月くらい前でしたが、それでもこれくらい根元の伸びが気になり難い染め方になります。
💡平均で3ミリという繊細なハイライト!
このようなやり方で細かな毛束上の明るい毛をヘアスタイルに合わせた配置でブレンドしていきます。
髪の毛全体の10~20%弱の部分に薬剤が付くことになります。
つまり、80%以上が地毛として残ります!
地毛を残して染められるメリット💡
- ダメージが少ない
- 時間が経過しても自然
- 陰影が付く
- 立体感とボリューム感を出せる
- パーマとの共存がし易い
- ナチュラルな仕上がり感が得られる
地毛が残る・地毛を残すため、大きなイメージの変化であったり、顔映りを良くするには一色でのワンメイクカラーと比べて効果は薄いですが、自然なヘアチェンジにはとても有効です◎
気になった方は気軽にご相談ください(‘ω’)ノ
ナチュラルな地毛ハイライトだと、カットとカラーリングでの所要時間目安は約2時間です。
コントラストハイライトの場合は、薬剤の放置時間やハイライトの色味補正が必要になるケースがあるので、2時間30分くらいを目安にしています。