Color the times
ヘアスタイルというのは時代を映しますよね。
時代の経済・社会・空気に影響を受けて、その時代ごとのスタイルがあります。
美容師にとって大切なのは、いつでもその時の匂いを感じて、今の時代にお客様が求めているものに柔軟に対応していく事だと思っています。
自分が好きで、自分が得意なものに時代がハまってヒットするパターンもあるかもしれませんが、そういう事よりも時代に自分を合わせていけるフレキシブルさの方が、生き残るためには重要な要素になります。
撮影📷
ヘアスタイルの撮影や、作品撮りを10年以上続けています。
ヘアカタログの撮影需要が無くなった今でも続けている根底にあるのは、技術の向上の他にも、作るヘアスタイルをトレンドにチューニングしていくためです。
お客様の髪の毛は伸びていきますが、写真にした作品は残ります🎞
撮影を繰り返していく中で、今可愛いと思うものや、お洒落に見えるものを時代の変化に合わせて変化させていってます。
2023年も仕事の合間を縫って撮影をしています
直近の撮影したのはこんな感じ。
先日、新曲をリリースしたメルちゃんというアーティストさんに、一年振りにモデルをお願いして、韓国テイストのロングヘアを撮影しました。
メイクとカメラも自分でやっています。
最近はカメラの性能がグンと上がったので、割と簡単にキレイに撮れてしまいます(笑)
ですが、ポージングや角度など、一枚の写真として今っぽくて可愛いスタイルに撮ろうと思うと、色々と工夫が必要です。
撮影の時はサロンワークと同じくらい頭をフル回転させます。
写真に収めると色が明るく飛びそうだから、色味は濃いめに入れておく必要があるな(゜レ゜)
とか、
撮影イメージに加えて、パーソナルカラーと骨格タイプに合わせて衣装を用意したり、メイクや小物で写真映えするように調節していきます。
細かいことを色々と考えて、着地したいゴールは「イイ感じの作品」という所になります。
自分の顧客様や、25歳~35歳くらいの女性に素敵と感じてもらえるようなヘアスタイルを意識しています。
「独りよがりにならないように」
新卒の一年目から、当時の社長に何度も叩き込まれた考え方です。
美容師はアーティストでも良いけれど、それが独りよがりになったら成長は止まります。
誰かに伝わるように、ちゃんと評価が伴うようにアーティストをしなさいと。
そういう意味だと自分では解釈していて、その表現の場として撮影を今でも続けています。
肉眼で見ている時は良い感じでも、カメラで撮ってみるとこじんまりしていたり、逆にフォルムが大きく見えてしまったり、やってみたいと分からないことが沢山ありました。
いまでは、そのギャップはある程度計算できるようになったので、撮影時間もコンパクトにサクサクと進められるようになりました。
これからトレンドが変わったら自分の作っていくスタイルも変化していくと思います。
髪を切る技術や、気持ち良くシャンプーする技術のように普遍的なものがある中で、常に変わっていくことを学んでいけるのが美容師の仕事の面白いところ。
飽きずにこの先も続けていけそうです◎
プロのモデルさん達だけでなく、たまにお客様の写真も撮らせていただくのですが、 いつか撮影技術が今までと違った形で活かせたら嬉しいです。
今年も後半戦、忙しくなりそうですが、スキマの時間に撮影は続けていこうと思ってます(‘ω’)ノ
ではでは、また。