サロンワーク✂ お客様ヘア(46) 【レイヤーのバリエーション】
LAYER (レイヤー)
レイヤー=段
昔は段カットとか、ウルフカットとか、サーファーカットみたいな名前で日本のファッションに馴染んできました。
聖子ちゃんカットもレイヤーのスタイルですね。
懐かしの聖子ちゃんカットは、彼女が通っていた美容室でアメリカのドラマ「チャーリーズエンジェル」のファラ・フォーセットの髪型をオーダーしたのがルーツらしいです💡
令和のレイヤー
カリスマ美容師ブームの時に、とにかく髪を軽く梳いたり、ウルフ状にレイヤーを入れまくるスタイルが大流行した反動もあり、けっこう長い間、重めで艶やかなヘアスタイルが流行りました。
切りっぱなしボブやワンレンスタイルが若い女性の基本スタイルになり、髪を動かしたかったらヘアアイロンで巻く!というのが定着したため、美容師サイドがレイヤーのスタイルを何度も提案してきましたが、なかなか大きな流れにはなりませんでした。
でも、徐々に街の女性の気分が変わってきたのでしょうね。
お洒落な女性たちがレイヤースタイルを好むようになりました。
令和のレイヤーの主流は「韓国へア」ですね。
表面の髪をリバースに流す。
前髪は薄くフェミニンに。
ラフではなく、艶やかでシルキーな髪の質感。
ヘアカラーは暗めか、逆にブリーチのダブルカラー。
髪の形的には一昔前に日本で流行ったものに近いのですが、髪色やちょっとしたバランスの変化でとても新鮮味のあるヘアスタイルとして若い女性を中心に流行っています。
K-POPの影響が一番だと思います。
アイコニックな一人のアイドルはいませんが、全体として同質性の高い韓国のタレントさん達が強い影響を与えています。
NOVE のお客様ヘア
レイヤーのバリエーションをご紹介します💡
Style①
王道なのが「薄めのシースルーバングから、顔周りをレイヤーでつないでいく」フェミニンなスタイルです。
サイドの髪も高すぎず・低すぎずという位置にレイヤーを入れて、髪が重く見えないようにしています。
顔タイプや骨格を選ばない万能型のレイヤースタイルです。
Style②
写真だと分かりにくいくらいの「極薄なシースルーバングに、長めのサイドバングを組み合わせた」
2way の前髪です。
真ん中の薄い前髪をブローして下すことも出来ますし、ヘアクリームやオイルで長めの顔周りへアに馴染ませてしまえば、分け目を作ったおでこを出すスタイルにも出来ます。
前髪を作ろうかどうしようか・・・迷いがある中でチャレンジしたいお客様に提案しています。
かなり薄めで少量の前髪でも、チョロッと下ろしてるだけで気分も雰囲気も変ります。
Style③
①と②の前髪とのコンビネーションも可能な「独立した顔周りレイヤー」です。
エギョモリ(韓国語=愛嬌がある)スタイルとして紹介されているこのお顔周りのレイヤーは、フェイスラインの髪をそこだけ短く切ることで、髪を縛ったりアレンジした時に写真の様に雰囲気を作ることが出来るので、ロングへを切りたくないけど変化が欲しい!というお客様に支持されてます。
エラ隠しや、お顔周りを華やかに演出する目的でデザインすることもできるので、意外と30~40代の女性にも提案しやすいです。
ヘアアイロンを使うのがNGでなければ扱い易いです◎
Style④
お洒落感度が高めなモード系&ストリート系の女性に進めたいのが、
ラインをしっかりと出した「ブロックレイヤー」
前髪部分、サイドと段々に独立したレイヤーを入れています。
毛先に主張が出るので、個性を引き立てたレイヤースタイルになります。
Style⑤
同じく、モード&ストリート系が好きな方は、
「Iラインで真下に落とすように切ったレイヤースタイル」が、軽やかでオシャレです。
顔周りに狭い範囲で高い位置からレイヤーを入れているのですが、多分、一般の方にはどう違うのかは分からないレベルの差異です。
でも、この少しの違いが雰囲気を大きく変えてくれます。
ヘアスタイルを変える事で気分は大きく変わると思います。
「ずっと同じスタイルにしてたな…」
と感じている方は、顔周りや表面に少しだけレイヤーを入れてみるのはいかがでしょうか??
前髪や顔周り、そしてサイドにどんなレイヤーを入れるかで髪の表情を変えられます。
トップの髪を短くするとさらに動きやボリューム感も付けられます。
レイヤーはカットの技術が問われますが、お客様一人ひとりの好みやご要望にしっかりと応えられるように、技術の幅を広げる勉強を続けていきたいと思っています。