サロンワーク✂ お客様ヘア(48) 【エイジングしていく髪をデザインしていく】
「何だか最近、髪が細くなった気がして・・・」
30~40代の顧客様の声でよく聞く髪のお悩みです。
白髪が増えてきたり、髪が痩せてきたり、艶が無くなってきたり
35歳くらいから徐々に髪の毛が変化し、それまでと同じような扱い方やメンテナンスではキレイが維持し難くなってきます。
髪質の変化は個人差がかなりあるので、ネット情報がすべての人には当てはまりません。
髪と頭皮のエイジングに正しく対応していくには、私たち美容師がプロとしてしっかりとアドバイスをしていく必要があります。
インスタで映えるヘアスタイルでは、大人女性のキレイな髪をパーソナルに対応できないと思っています。
とりわけ恵比寿までお越しくださっている顧客様の美意識に応えるには、上品で自然な髪を作れる技術が必要です。
日々、技術をアップデートし、新しい情報を取り入れてヘアスタイルを提供するようにしています。
後ろ姿からだと年齢が不詳だと思います(‘ω’)ノ
ハイライトを無数にブレンドして、白髪染めの色素も薄くして「脱白髪染め」系デザインに1年かけて移行したお客様の仕上がり写真です。
ハイライトの束っぽさ・筋っぽさがヤンキーの様にならない細さと、ブリーチを使用したハイライトの薬剤パワーを調整して脱色させ過ぎないことで、髪のパサつきが必要以上に出ないように設計しています。
レイヤーカットもフォルムをキレイに作ることや、無駄な削ぎを入れずに軽やかにするために大切なポイントになってきます✂
こちらのお客様は、なかなか真似しようとしても難しいプレミアムなデザインではありますが・・・
ハイライトを何層にも重ねて入れて、セレブ感満載のプラチナブロンドに仕上がっています。
かなりハイライトを入れる毛のパーセンテージが高くなるので、月に2回の美容室施術でしっかりと髪の補修と栄養補給をしています。
目指すデザインによってはケアが重要になる場合もあります💡
2023年からお世話になっている恵比寿が地元のお客様。
お肌がツルツルですが、ななんと80歳はちょっと前に超えたとのことΣ(・ω・ノ)ノ!
パーマをかけてから地毛にハイライトを入れて、短い髪でも動きを楽しめるようにデザインしています。
超自然なハイライトを先に施術していましたが、ちょっと物足りなさがあったということで、今回はハイライトを強めに入れています。
似合わせがヘアスタイルには大切ですが、気分や好みも尊重して「その人らしい」髪型にしていくのも前向きなデザインだと思います。
30代~40代は「ちょうど良い」「程良い」感じが大切です。
大人っぽ過ぎも、若作りもNGですね。
キャラクターだけでなく、TPOや周囲の方々の評価も加味した上でデザインしていく必要があります。
寒色に染める場合は、艶を損なったり顔映りを悪くしないような青味のコントロールをしています。
暖色系では彩度がぢれくらい必要なのか、色持ち・髪質・ファッションに合わせて調整します。
品よくお洒落に作ることで、心地よい髪型にすることが可能になります。
地毛にコントラストの効いたハイライトをブレンドしています。
白髪をぼかすことで目立ち難くしているのですが、ハイライトのデザイン感を強めにすることで、お客様のもつ雰囲気を引き立てるようにしています。
パーソナルカラー診断でおおまかに4タイプに分類する方法があるのですが、イエベ秋とブルベ冬のタイプの方は、このようなちょっと強めなデザインでも似合い易い傾向があります。
(こちらのお客様はブルベ冬タイプです)
20代のお客様です。ここ数年で一番短い長さまでスッキリとカットして、カラーも明るめに染めています。
元々、多くて硬くて扱いが難しめな髪質でしたが、社会人になって「美容室のシャンプー」を使うようになって数か月… 髪のまとまりが良くなり、カットやブローもし易い髪に変化してきました。
※Aujua クエンチシャンプーを継続使用して頂いてます💡
大人になると<良いもの>が分かるようになります。
エイジングの悩みがまだ無い世代でも、最適なケアをすることで髪はもっと扱い易く、そしてキレイになっていきます。
若い世代のお客様には「今やりたい」という気分を大切にしています。
逆に、白髪や髪質の変化が気になりだした大人世代の方については、年間を通したヘアストーリーの設計も必要になるので、お客様の気持ちと同じくらいに、髪の素材とのバランスを考慮した上でのデザイン提案をしています。
髪を育ててキレイにしていくことが出来ますし、行き当たりばったりな施術を繰り返していくと、その反対で徐々に扱い難くて艶の無い髪になっていくリスクがあります。
NOVEに通って下さるお客様の髪は常に健康的でキレイな状態であって欲しいと思うので、そこに対しての姿勢はブレないようにしていきたいと思っています。