サロンワーク✂ お客様ヘア(51) 【お客様一人ひとりに似合うデザインを提案するために】
節目の季節🌸 3月
今年は暖冬でしたが、気温差が激しくてちょっと冷え込むとすごく寒さを感じます🥶
体力が弱り気味の方や、頭痛やぎっくり腰のリスクが高い方は調子を崩さないように気を付けないといけない時期ですね。
美容室は12月と3月が繁忙期です✂
場所や地域に関わらず、節目の月は忙しくなるものです。
お客様のファッションの気分は日々グラデーションで変わっていきます。
私たち美容師は、世界的なファッショントレンドや、東京の流行、SNSなどの動向をチェックするのは最早当たり前で、それを踏まえつつ、自分たちの顧客様の気分や要望の変化を敏感に感じ取れるように意識しています。
以前からNOVE の得意分野=売りは「似合わせ」にあると思い、
お客様一人一人に似合うデザインを客観的な視点を持ちながら提案していくという形でやってきました。
令和6年
ここに来て更にお客様の興味や要望が「ちゃんと似合うヘアスタイル」に向いてきているのを実感しています。
一人一人のご要望に応える
パーソナルカラー診断は私たちにとって「似合うデザイン」を選定していくための有力なツールです。
科学的な根拠もあるので、初めて会うお客様にも理解をしてもらいながらヘアスタイルの話を進めていく事ができます。
しかし、あくまでも[ツール]であり、診断することは私たちにとっての目的ではありません。
その診断結果に縛られるのではなく、「一番に優先すべきことは何なのか」を生きている人間の脳で考えて答えを導きます。
イエベ秋タイプはセオリー通りで考えると、深みがあってリッチな艶が出る色合いが似合います💡
ご紹介でお越し頂いたお客様なのですが、この方の服の好みはブルベ夏系の色合いが多く、ちょっと気になり始めた白髪との兼ね合いで、髪色のトーンもやや明るめの方が色持ちや白髪ケアの観点からは良さそうだったので、富井からは透明感のある明るめのベージュ系アッシュの提案がありました。
髪は縛れる長さを残して切りたい!という気持ちだったという事で、首の長さと肩幅・肩の形との相性を考えて、やや長さを残したミディアムヘアを勧めました。
お客様が今持っているものや条件に合わせて、似合うものを調整していくことも似合わせの技術です。
最終的には仕上がりの色のキレイさや、顔周りカットのフィット感でヘアスタイル全体のクオリティを上げる事で素敵な髪型として出来上がります。
イエベ秋タイプと一口に言っても、その秋タイプの中でもある程度の幅があります。
人間を4タイプに分類するというのは、けっこうざっくりと大きく分けていることになりますからね。
こちらのお客様は秋タイプの特徴はしっかり出ていますが、肌のトーンが明るめで、目の色も秋タイプにしては薄い方でした。
なので、こっくりリッチに似合う色のど真ん中にしあげるのではなく、先にハイライトで髪の中に明るい線状の髪を混ぜ込んでから染めることで、リッチな色味の中にも透明感が出るようにデザインしました。
カットは「前髪を伸ばし中」だったのですが、お顔立ち・髪質を考慮したら前髪有りの方が可愛い✨と思ったので、その考えを率直にお伝えし、前向きな気持ちで切る方向に変えさせて頂きました。
顔周りにはしっかりとした独立レイヤーで、キレイ目お姉さん系に収まりきらない「ちょっと個性的」な部分を残すスタイルになっています。
と言うのも、この方は音楽もやっているということで、ちょっとロックな一面もお持ちでした。
客観的に似合うものと、その人の内面にある個性の折り合いがつくところでヘアスタイルを作っていきました(‘ω’)ノ
2024年
お客様が求めている似合わせにプラスして、
もっと質の高い素敵なヘアスタイルをプロデュースするために「質感」を大事にしていこうと考えています。
変化していく髪質や、時々で変えていくカットフォルムに合わせて、ヘアカラー・ハイライト・トリートメントに加えて「カット」で髪の質感を作っていく提案もしていきます。
アイロンで熱を入れたり、毛先を重めに厚切りにしたり、しっとり高濃度のトリートメントを入れ込んだり、オイルやバームのようなセミウェット系のスタイリング剤を付けたり…
髪にツヤを与える方法はいくつもありますが、カットで髪の質感を調えることも出来るので、カットで作る良い質感のヘアスタイルの心地よさや美しさをもっと感じて頂けるように、技術を日々アップデートさせながら季節ごとの提案をしていきますので、楽しみにしていてくださいね。
心地良い髪で前向きな一日を(‘ω’)ノ NOVE