美容師キャリア60年‼ 巨匠の考案したオリジナルなカットを体験してきました✂
こんにちは。
一気に暖かくなって初夏の陽気の日が多くなりましたね。
このBlogを書いている今日も、この後、26℃まで気温が上がる予報です☀
G.W.の行楽気分も盛り上げりますね。
皆様はどうお過ごしになられるのでしょうか??
G.W.の美容院はそれなりに忙しくなります!
なので、その前に自分の髪をスッキリと切ってもらおうと、
青山にあるお店に伺いました。
ベルコモンズがあった所からキラー通りを千駄ヶ谷方面に200mほど行った先にその美容院がありす。
細長い3階建てのビルで、1・2階が美容院【リフトアップカット砂山🔗】
3階はギャラリーになっていました。
今回なぜここに訪れたのかと言うと、
巨匠に会って、美容業界の大先輩の仕事を体験することが目的でした。
代表の砂山先生をNOVEの顧客様よりご紹介頂いて、「直接会ってその技術を体感して欲しい」と仰っていたので、ご挨拶を兼ねて伺うことにしました。
砂山先生は80歳で、美容師のキャリアは60年。
立ち上げたサロンは今年で50周年でした👏
すごいですよね!
離職率が高く、10年以内の倒産率も高い美容の業界で、80歳でも現役でカットをされていて
青山⇔名古屋⇔芦屋 の3都市を回ってサロンワークをしているそうです。
カット料金は店舗ごとに違うみたいなのですが、なんと 26000円~30000円。
(N.Y.ではトップスタイリストになると200-300ドルは取っていますが、日本ではなかなか簡単に顧客を維持できる金額ではありません。)
すごく高い金額ではありますが、それを認めてもらう技術や美容師としての付加価値を見出してきた大先輩の仕事は興味深いものがあります。
砂山先生の髪型に対する考え方や、髪と人の捉え方、髪の毛の原理原則などを詳しく説明しながら丁寧にカットして頂きました。
ちょっと恥ずかしいのですがビフォア・アフターの写真も撮ったので載せますね。
顔が引き締まって若々しく見える位置に髪を戻す・・・ という感覚で余分な髪を取り、調和させていく考え方でのカットでした。
仕上がりはいかがでしょうか??
上と下でカメラレンズの焦点距離が違うので、下の写真の方が丸く歪んでいるのですが、それを加味しなくてもキュッと引き締まった印象になったと思います。
私は20年間で、髪を濡らして正確にシェープして切るジオメトリックカットから始まり、N.Y.のドライカットやゾーンカットなど、色々なタイプのカットを学んできました。
砂山先生のカットは、それまで学んできたものとは髪の扱い方やデザインの発想が全く違っていました。
美容師や美容院によって様々な価値観やカット技法がありますが、先生がご自身であみ出して体得してきた技術という所も凄いと思いました。
デッサンにおいてラフな線を何本も引いてから正しい線を引くように、髪を切り落としながら「在るべき状態」を鏡越しで何度も確認して、次のハサミを入れて切り進めていきます。
カウンセリングや間の取り方も独特の感じで、キャリア20年の若造美容師はまな板の鯉でした(笑)
カット後も首肩の簡単な整体をして下さったり、技術や美容師としての話を1時間以上取って下さり、学びの多い一日になりました。
80歳でもオシャレで若々しい方でしたが、まだ10年はサロンワークをするつもりで、それを逆算して生活してると仰っていました。
自分も顧客様と一緒に年を重ねて、80歳になってもお洒落な街で現役美容師を続けていきたいと思っていましたが、砂山先生にお会いして実際に体現されているのを見て、「病気と怪我に気を付ければやれる!」という確信を持てました。
美容師は定年退職が無いし、永く続けることが出来る職業です。
でも実際には離職率がとても高かったり、一定以上のレベルまで技術を習得できても、30代で第一線から下がってサロンワークを減らして経営に回る方も多いです。
収入や体力の面でもそのマネジメントは大切だと思いますが、仕事の神髄はサロンワークでお客様の人生に寄り添うことだと信じています。
それを80歳になっても体現されている方にお会いして、とてもポジティブな気持ちになれました。
とりあえず砂山先生の1/3まで頑張って来れたので、次の1/3をもっと成長できるように前進していかないとですね(‘ω’)ノ