サロンワーク✂ お客様ヘア(54) 【スリークなレイヤーヘア】
レイヤー✂
直訳すると「段」ですね。
髪に段を付ける?レイヤーを入れる?
私たち美容師は当たり前のようにレイヤーという言葉を使っていしまいますが、実はその意味や使い方は非常に曖昧なものなので、お客様の中にはイメージが湧かなくて混乱してしまう方もいらっしゃいます。
レイヤーの反対は綺麗に切り揃ったワンレンで、頭皮から生えた髪が頭の丸みに沿いながら下に落ちた時に、毛先の位置にズレが無い状態です。
表面の髪が少し短くなると、重力に従って落ちた髪の毛先の位置にはズレが生じて、その段差を「レイヤー」と言っています。
なのでワンレンやボブ以外はほとんどレイヤーのスタイルになるのですが、レイヤーヘアと呼ぶものはその中でもこんな感じのヘアスタイルですという共通認識があります。
表面の毛=上の方の毛を短く切って作るので、表面の髪はワンレンで切られたものと比べるとふんわりとした浮遊感が出しやすくなり、下の方に落ちる毛は少なくなるので軽さが出ます。
なので、「トップのボリューム」「ヘアスタイルの軽さ」「髪の動き」を作るためにレイヤーで切ることが多くなります。
こちらのお客様は、髪の量が多く、毛質もキューティクルに硬さがあって、伸びてくると内側の癖も相まってボリュームが出過ぎてしまうので、カットの際はスッキリと軽くすることを要望されます💡
2か月前に地毛の中に自然な明るさの3mmのハイライトをブレンドしているので、元々の地毛と比べると柔らかさと立体感が出ています。
今回のカットでは、鎖骨辺りに落ちて来る毛先の厚みは残しつつ、顔周りや表面はなるべくコンパクトにまとまってくれるようにスリークなレイヤーカットを施しました。
こちらのお客様は、カラーリスト富井の地元の同級生✨
9月にカラーセミナーのモデルの協力をして頂いて、そこでちょっと主張強めなハイライトを入れさせて頂いたのですが、秋バージョンがそれを自然に馴染むように染めて、透明感とツヤ感を感じる大人のレイヤースタイルにしています。
ハイライトの出し具合い・馴染ませ具合いが絶妙で、品がある寒色系カラーになっていますよね。
その髪色をより綺麗に魅せられるように、カットのレイヤーは角の無い滑らかでまとまるイメージで切っています。
前髪からサイドにかけての軽さや、自然なつながりも似合わせの観点でとても大切です。
2つのスタイルに共通することは、レイヤーが入っていても髪型自体はスリークなデザインになっているということです。
段差が付いた毛がスッと馴染んでまとまるように切っています。
ボリューム感が欲しいという方と、艶があってまとまる方が良いという方でレイヤーの切り方は異なってきます。
2024年は【艶髪ブーム】でした。
美容室が密集するエリアでは、新規顧客の獲得のために「髪質改善」や「酸性ストレート」のメニュー打ち出しをするサロンが激増し、SNSでも艶髪を謳う美容師がかなり増えています。
NOVEでももちろん艶のある髪は大切にしていますが、私たちはツヤだけでなく「似合わせ」や「年間を通したヘアストーリーの設計」も重要だと思っているので、そちらの方を推す感じで今はやらせて頂いてます(‘_’)
ヘアカラーで作る艶髪
カットで引き立てる艶髪
トリートメントで引き立てる艶髪
そんな施術とご提案を続けられるように、日々ちょっとずつ前進しています。
11月はまた新しい製品を導入し、キレイな髪が作り易くなるようにしています。
詳細はまた今度。
それかサロンで楽しみながらお伝えしたいと思います♪
年末年始のサロン営業カレンダーです。
赤〇の部分がお休みになりますので、よろしくお願い致します。